桂坂、未完な洋館物語。

桂坂のサンフランシスコ！公園のとなりで日本離れしたステキな洋館が出迎えてくれます。

坂の町サンフランシスコと検索すれば出てくる、ヴィクトリア様式の３階建てタウンハウス。まさにそんなおうちが桂坂の一角にありました。ウワサによるとアメリカの大工さんがツーバイフォー工法で建てた本気の洋風建築だそうです。確かに日本のハウスメーカーとは階高も違うし、窓回りのサッシも見たことがないものが納まっています。また、間取りにも本気度が表れています。まず１階は個室と水回りがセットになった空間が二つ。どちらもおっきなバスルームとシャワーがついています。バスタブやトイレ、洗面台などは工事途中なのでついていなかったりしますが、折角ならこのままのレイアウトで完成させたいですよね。水回りは大理石張りで仕上げてあるのですが、なんと壁はビニールクロス。この辺りはお国柄なのでしょうか。きちんと耐水素材に変更必須です。
２階に上がるとこの家一番の空間が見えてきます。４メートル近い階高のメインリビングはボールルームのような佇まい。アーチ窓がいくつも連なり折り上げ天井にはシャンデリア。壁には作りかけですがマントルピースも設置されています。ここで演奏会やダンスを楽しんで、疲れたらホームバーカウンターでひと休み。ドラマの撮影でもできてしまいそうな圧倒的な雰囲気があります。この空間の横にはキッチンダイニングが設置できるであろう個室もあるので、もちろん普通の生活も。窓からは隣の公園の緑しか見えないので、カーテンも不要なのは嬉しいですね。屋根裏部屋も地階もありますが、この圧倒的な１，２階の雰囲気をまずは味わっていただきたい。公園真横のステキな立地のステキな未完の洋館。我こそはという方に飛び込んできていただきたいものです。

そんな熱のこもったご案内を一通りしたのですが、最後に一番大事なことをお伝えしなければいけません。写真の通り、各所が工事途中で終わっていますので先ずはきちんと完成させないと住むことはできません。また、未完の状態が長く続いているので痛みも各所に出ています。2階のリビングもレベリングが悪く傾斜がついています。特に２階のバルコニーからの漏水が見られるのでその修繕は必須となります。バスルームもフロアの排水がないのできちんと整備する必要があります。構造も日本の軸組み工法とは違う、ツーバイフォーのパネル工法なので、プランをいじるのも制限があるかと思います。海外の職人が作ったと聞いていますので、見えるところも見えないところもどの程度しっかり作られているかの検査から始めないといけません。きちんと設計士さんと相談しながら改装計画を進める必要があり、改装費用は思った以上必要になると思われます。

アメリカからの本気部材を惜しみなく使うことでできた内外の素晴らしい雰囲気。この物語溢れる未完の洋館を引き継ぎたいという方、そして、完成までの険しい道のりを楽しんでいただける根性のある方お待ちしております。

※本物件は協力会社様が物件仲介を担当します。