それにしても余白

大きな公園を中心に多くのRC造のテラスハウスが建ち並ぶ岩倉北部。その一画には持て余してしまいそうなほどの余白がありました。

RCの躯体を活かしてイカしたリノベ済の建物の説明の前に、その余白のお話を。では写真の最後から3枚分をご覧ください。まず車4台が入るBOX型駐車場（写真1番最後）は壁一面にメンテナンス道具を並べる棚を設置したり、趣味や制作活動用のスペースに改装したり、ここだけでも妄想膨らむ十分な余白を確保できます。

そして更に驚きなのは写真の最後から2.3枚目にある大きな細長い三角形が本物件の敷地ということ。仮に先述のBOX駐車場を別用途で使ったとしても、家族全員の車を雑に駐車してもまだまだ余裕があります。同時に多くの友人を招く際には、みんなうちに停めて良いよーなんてことも平気で言っちゃってください。例えば柵などで囲って人工芝を敷き詰めればドッグランとしても活用できそうです。

おまけにBOX型駐車場の屋根にあたる部分が室内から土の庭経由で行き来できる大きなバルコニーになっているのです。ここにはテーブルを並べて仲間で食事をしたり、子供用のプールを設置してもまだまだ余白が残ります。束ねた藁を目隠し代わりになっている点も実にユニーク。

そしてRC造のため間取に制限がある中で考え抜かれた室内。1階の南側の大きな窓際には長いベンチソファーが造作してあり、L・D・Kが躯体のコンクリートで緩やかに区切られてます。陽射しの入り具合が異なり緩急のついた空間です。

2階は3つの個室が独立してあるので、家族間でのプライベートも確保しやすい構成です。内2室は間取図に和室となってますが、躯体現しの壁面や縁無しの畳が採用されているため、和室っぽくない和室といった印象。またフカフカ絨毯敷きの主寝室には納戸の境にデスクが造作してあるので書斎を兼ねたり、ドレッサーとしても活躍してくれそうです。

最寄りの駅からは少し離れてますが、前道もゆったりしていて、通行量も少ない立地です。この持て余しそうな余白の使い道を是非一度イメージしてみてください。