伊勢街道でミセガマエ

今回は少し京都を離れて、三重県は鈴鹿市の物件をご紹介。伊勢街道沿いに1907年に建てられた古民家を、地元の設計事務所様が改装された物件となります。かつて旧街道として利用されていたであろう名残を感じる、緩やかなカーブが続く道を進むと、整然と綺麗な瓦が並び、ファサードに杉板が使われたシックな色合いのこの物件を見つけることができます。

タイトルに書いた通り、京町家のごとく、この物件は街道沿いのスペースをお店ができる「ミセノマ」として活用できるよう土間仕上げのスカッと気持ちいい空間に改装されています。約半分は吹き抜けにもなっていて開放感抜群です。ロフト部分にも寝室が採れるようになっていて、2階から土間スペースを見下ろす事もできます。約14帖の土間スペースの奥には、元和室を無垢スギの床に変えたスペースが。古民家は、空間を建具で仕切ることができ可変性のある使い方ができます。

トイレ、洗面、バスルームなど、全て新調された安心されたゾーンを通ると、奥にはキッチンダイニング空間。カウンター型のキッチンに加えて、当時使われていた"おくどさん"を改修してもう一度使えるようにした当時の調理スペースも配置されています。

そして、こちらの物件、土地面積が100坪近いのにはワケがあります。先ほどのキッチンスペースから奥の勝手口を開けると、なんと、もう1軒同じようなサイズの平家が見えるではありませんか！こちらは内部は未改装のままですが、広さや懐かしさを感じるしつらえに、こちらはこちらで"キュン"っとしてしまいます。やりがいのありそうな空間です。手前のスペースは自分で作ったものを販売するスペースに、奥にある未改装の平家は多少汚しても気にならないので"創作の場所にする"なんて使い分けが自分の敷地内でできてしまいます。ちなみに、車は建物の横のスペースに2台は置けるので、大きな荷物を出し入れするような、例えば家具屋さんにもバッチリなレイアウトかと。

場所は京都ではありませんが、ゆっくりまったり物件を構えたい方おられましたら、是非お問い合わせください。