匠な遊び心

今回ご紹介の物件は一度見たら頭の片隅に残るインパクト大の大型町家。現在、母屋は売主さんの住居兼アトリエになっていて、中庭を挟んだ離れは賃貸中になってます。

今回の魅力は写真で見ただけでも印象深い京町家からイメージするトーンとはかけ離れたパンチの効いた配色や、デザインだけではなく、建築生物学（バウビオロギー）による建築だそうで、電磁波を防ぐスイッチがあったり、建材のほとんどがいずれ土に戻るものをチョイスされていて地球や人間にもとっても優しいのだそう。

母屋の1階は和室1室以外が土間になっているので、現在と同様に創作活動をされている方には、かなり重宝する仕様かと思います。キッチンが古建具で隠蔽出来たり、和室に炉が切ってあったり人を招く場としても一役買ってくれそう。また以前は賃貸として募集していた2階は全て和室で構成されていて、水回りも一通り揃っているので2階だけでも生活できる内容です。一見綺麗に修繕した感じかと思いきや、ダイニングキッチンにある吹き抜けは目が覚める様な真っ赤になっていて、パッと見の印象とのギャップが凄いです。そして何よりこの2階からは1階の共用廊下まですべり台で降りる事が出来るのでどうしても急いでる時や、気分が沈んでる時にぜひ活用してみては。

続いて、母屋に比べると築年数の浅い離れは古建具や古材、和紙クロスなどが使われていて写真で見るよりやわらかい印象で、全体的に白ベースの内装で窓に庭の緑がはまり込んできます。そしてこちらのトップライトへ繋がる吹き抜け部分の配色は赤・青・黄・白で光の入り方が楽しめそう。そしてこの吹き抜けの形状が2階の各部屋にとって良いアクセントにもなってます。

共用テラスの屋根の下には椅子が設置してあり、池を傍目にボーっとしたり、タイミングが合えば賃借人と良い時間を共有いただければ嬉しいです。なかなか今回の物件は言葉では十分に伝わらなそうなので全体像を現地にて体感いただければ。
※ご内覧希望の場合は事前の日程調整が必要です。