溢れだす空気感

玄関を1歩出れば永観堂の南門が目に入りその背後に広がる東山の緑。観光客が多く行き交いながらも整然とした空気感漂う南禅寺エリアに何とも心地良い町家がありました。

数年前に改装された本物件は質感を保ちつつ、偏りが強くなく嫌味のないシンプルな内容。檜の香りが心地良い浴室や肌触りの良い木材、南北に抜ける風を感じてると不思議と自宅に居てもその周辺に漂う空気感に溶け込んでる気がして、と言うよりも、一層のこと溶け込んでしまいたくなるほど。

台所も抜け目なくキッチンが造作されていて少し使用感はありますが、壁面から作業台にかけ白いタイルが這うように全面に張られてます。また当初を感じさせるディテールも残しつつ、1階は畳の縁が無くスッキリしているので幅広い層に気に入っていただけそう。ただ掘りごたつが陣取っているので家具の配置を少し考えないといけません。

何と言っても家から歩いて1分もかからずに永観堂に行けるこの立地は京都好きにはたまらないはず。人の多い観光スポットを避け周辺の道を散策するだけでも心に響きそうな風景が盛り沢山なので、四季を感じながらのんびりした時間を過ごしたいって方には本当におススメできる内容かと。写真では伝わらないと思うので気になった方は是非現地で感じてみて下さい。