レトロな面影を引き継いで

路地から見えるレトロな回転灯。細い路地から少しでも光をと、全面設けられた木製窓。そのいとをかしな外観は、そこはかとなく郷愁の念を駆り立てられます。今回はそんな美容室の居抜きのテナントのご紹介。

場所は千本中立売。渋い居酒屋さんが並ぶ西陣京極や、クラシックの王道神馬さんがあるあたりです。南にローソンの駐車場が位置しており開けてはいるのですが、千本通からはちょっと入った路地の中。居酒屋さんとラーメン屋さんに挟まれる形でテナントがあります。

内装は、竣工当時のまま。モザイクタイルのシンクや迫力ある木材で作られた待合ベンチ、カット椅子やミラー台まで、すべてが当時のまま。小学校のころ通ってた近所の床屋さんを思い出してしまいます。全体的に古いのですが、その機材や空間のすべてが一週回って今に合いそうな雰囲気を醸し出してくれています。2階もほぼ同じぐらいの広さの細長い空間。スタッフルームもいいですが、3部屋にいい塩梅に区切られているので1階では美容室、2階でサロンなどの使い分けもできそうです。

本物件を借りていただくにあたっての注意点はトイレです。現在トイレがありませんので、必要な方は借りる方は入口外の枡から工事してトイレを作っていただく形となります。あと美容室の場合はシャンプー台もありませんので階段下あたりにシャンプー台を作りたいところです。カット２席とシャンプー台を1つ置けるくらいでしょうか。

最初にいろいろと工事が必要ではありますが、もともとの空間のポテンシャルがありますのでいい感じに改装すればきっと化けるはず。こんな空間で美容室されたい方に出会えるといいなぁ、そう思える空間です。