レトロでポップ、且つ至便

少し前の内覧時、売主さんは別れ際にこう言いました。「とにかく便利で良い家でした」と。約10年間、ここで暮らした本人からのストレートな言葉がグサッときたのを今でも覚えてます。

竣工から50年を超えた本マンション。ほど近い二条駅周辺は京都の中でも大きく変貌を遂げた駅の内のひとつで、今、更に変動の時期を迎えようとしてます。駅直結で映画館併設のViVi二条は間もなくリニューアル工事完了、そしておよそ1年後には佛教大学の新校舎の完成予定。それに伴ってか大宮駅へと続く後院通の歩道は拡張工事が徐々に進み、飲食店も急増している様に思えます。またエントランスを出て交差点を渡れば三条商店街なので日常生活に於いて困ることはほぼ無さそうです。

立地の便利さは然ることながら、約10年ほど前にリノベーションされた本物件は、建築当初からするとかなりゆったりとした専有部だったはず。エレベーターから部屋までに到着するまではアーチがリズミカルに続いていてちょっぴり気分も上がります。

約90㎡ほどの室内はサニタリーを囲み、3つの個室、そしてリビングの順にコの字を描く様に構成されてます。そして室内の所々にはアーティストの奥様によるイラストなどが、さり気なく、その遊び心がここでの暮らしっぷりを表してくれてる気がします。

手前の和室と洋室は開口部がなく少々コンパクトなので、書斎など何かに没頭するのに活躍してくれそう。次に続く寝室は腰壁でウォークインクローゼットを間仕切ってあり、バルコニーに面した窓もあるので空間の広がりを感じます。そしてみんなが集まるリビングは壁一面に収納棚が合板で組んであるので、好きなものでびっしりと埋めてあげてください。ちなみにリノベーション時に断熱工事も完了していて、夏冬共にエアコン1基だけで十分だったそう。

もちろん使用感はありますが、特に修繕が必要な箇所はないかと思います。このゆるっと仕上がった世界観へ是非お越しください。「良い家」ですよ。

※間取図内の洗面の配置、トイレのドアの位置が現状と異なります。