2023.3.23 |
Rトピックス ランドセル置いて、宿題と水やりと。そんなオフィスがあるといい。もめ(葡萄とパスタ) 変化の街「梅小路」にシェアオフィスが誕生しました 京都市内の長屋に引っ越してきて3年目。可愛らしい京都タワーのシルエットをすぐ近くで拝めるエリア。京都中央卸市場の場外に位置していて、朝は市場で働く人たちがエプロン姿で乗るターレーやバイクの往来でにぎやかだ。「アジアの朝だ」となんとなく思う。この場所特有の空気感と、京都外へのアクセスの良さが気に入っている。 かつて岡山の農山村に身を置き、古い一軒家(土間があったり、五右衛門風呂があったり…)で暮らしていた時期もあったので、街で暮らすとしても、味のある一軒家に住みたいなあと思っていた。しばらくはシングルの私と小学生の娘2人で、こじんまりとしたアパート暮らしだったが、京都に引っ越すタイミングで、関東からパートナーがジョインし同居人数が増えることになったので、一軒家(借家)の夢に手を伸ばし、実現に至った。 スープの冷めない距離にできた、食卓と畑のあるシェアオフィス ある日、この物件を仲介してくれた京都R不動産の水口さんから、近所にシェアオフィスをつくるよ、と連絡をもらった。「入居者と野菜をつくって、パスタをみんなで食べたい」「屋上に葡萄の木があるから、場所の名前は『葡萄とパスタ』」と、わかるようでわからないことを言われ、これまで水口さんと親しくしていたわけではなかったけど、めっちゃええやんかいさと、心の距離は一気に近づいた。 神戸の縁を、京都に繋ぐ 京都に越す直前の私は、地元神戸で、神戸R不動産が運営するFARMSTAND(神戸の農産物を販売する拠点)で働いていたので、田舎でなく街の中でも、畑や食をきっかけに人と人との繋がりが生まれ、心地良い居場所をつくることができると経験させてもらっていた。FARMSTANDはシェアオフィス(KITANOMAD)の中にあった。離婚を機に農山村から10年ぶりくらいに傷心で地元に戻った私は、神戸の街に対して浦島太郎状態だったが、KITANOMADで同世代のクリエイターたちと友達になることができ、神戸の街が好きになった。そこでできた友達の一人、建築家の高橋渓くんが、屋上などの街の隙間で畑をつくる「Sky Cutivation」という活動をしているので、渓くんを未完成の「葡萄とパスタ」に呼び寄せて屋上にプランターをつくることから「葡萄とパスタ」に関わることとした。こういうのは、積極的に誰かを頼ってしまう方が繋がりができて面白い。水口さんが私に声を掛けてくれたのもそういうことだろう。(知らんけど)入居者は決まっていないので、近所の友人たちを集めることにした。人を集めるのは、私が得意とするところだ。 渓くん指揮のもと、幼稚園児から60代まで、3階建てのビルの屋上にプランターをつくった。木材や土などをバケツリレー方式で屋上へ運ぶのは、わりと重労働。この経験によって、いつか何かあった時に、近所で助け合えるチームワークの兆しみたいなものを獲得した。 10月にプランターをつくってから、ラディッシュはすぐに育った。記録的な大雪の日もあった冬を越す間、プランターの作物たちに気を配れないまま、春を迎えた。そして、シェアオフィス工事完了のお知らせも届いた。 60代の園芸部長、任命 ハコを作っても、耕し続けなければただのハコ。それは、オフィス空間もプランターも同じ。誰かがちゃんと心を配り続ける必要がある。私は「葡萄とパスタ」の近所に暮らしているけれど、平日は自転車で20分ほど先の会社まで働きに出ている。結構ハードワークなため、正直、日々は余裕がない。そもそも、農山村で暮らしていたのに、常に近所のおじちゃんおばちゃんらに助けてもらっていたので、自分に田畑の知識が溜まっていない。溜まっているのは、人に頼るスキルのみ。…ということで京都でも人頼みだ。近所に暮らすパートナーのお父さんである武さんを、「葡萄とパスタ」の園芸部部長として(勝手に)任命した。 武さんは、新卒から定年まで大手流通会社のサラリーマンとして働いていたが、コミュニティが希薄な4LDKのマンションに一人で暮らし続けるのは心身に良くないと思い、定年退職と息子の京都移住を機に、関東から京都に引っ越してきた(地元は大阪)。大学時代は農学部だったし、知識の土台はあるはず、とお願いした。こんな京都の市街地で、小さな畑で野菜を育てる機会ができたのは、私たちにとってもありがたいタイミングだった。場というのは、関わる人がそれぞれの立場で自分にとっての意味を見出し、関わり合うことで育まれていくのだと思う。 先に述べた通り会社勤めの私自身は、「葡萄とパスタ」に入居するわけではないが、パートナーが、旅・食・コミュニティをキーワードにした会社を立ち上げていて、その会社として入居する。人と関わりながら生きるのが趣味みたいな人なので、平日人の集まるオフィスに出社する私を羨みながら家で一人仕事をしていたから、人のいる「葡萄とパスタ」の空間内で、生き生きとするのだろう。私も存分に関わってやろうと思う。 水口さんは、もうすぐ小4になる私の娘に対して「ここで宿題教えてあげたいな〜」と言っていた。世の中に「小4の壁」という言葉があるように、彼女も学童には行かなくなる予定だから、今後どう放課後を過ごしてもらえば良いのかと、ワーキングマザーである私はうっすら悩んでいた。学校から「葡萄とパスタ」に帰って、知っている大人の気配を感じながら宿題したり、畑の水をやったりして放課後を過ごす日が待っているかもしれないと思うと、心が和らいで、ワクワクした。 「葡萄とパスタ」の入居者は、これから本格的に募集する。バイブスが合う、いい感じの多様な人たちが集まればいいな、とご近所の一人として思う。それぞれの仕事を頑張りながらも、畑や近所の子どもに適度に心を配ったり、一緒にパスタを食べたりすることを楽しみにできるような人たち。 先日、内輪でゆるやかにオープニングパーティー的な食事会を催した。一緒にプランターを作った人もいたし、そうでない人もいた。話してみると、同じ時期にこの辺りに暮らし始めた同世代のクリエイターたちだった。日々通っている道沿いに、こんな人たちが存在しているとはこれまで全然知らなかったね、とお互いに言い合った。スープの冷めない距離の嬉しい出会い。この先、どんな出会いが待っているのだろう。「葡萄とパスタ」とその周辺は、これからもっと楽しくなる。 物件の詳細は、物件コラムをご覧ください!「一緒にパスタを作りましょう シェアオフィス「葡萄とパスタ」 |
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